とりあえず、高橋隆人の寿司は断ろう。 そう思って、高橋隆人が来るのを、私はじっと待った。 しかし、チャイムが鳴っても、1時間目が過ぎても、2時間目、3時間目、4時間目が過ぎても、高橋隆人は一向に現れなかった。 でも、それならそれでいいとも思った。このままずっと来ないで、不登校になって、約束がなかったことになって、卒業して……。 それがいい。いっそ。