クラスの男子が全員、元カレだった件





体育の授業が終わって、着替えている時、隣に桜田櫻が来た。


「小泉さん、あなたなかなかやるじゃないの」


「桜田さんこそ、あんなに運動神経抜群だなんて、知らなかったよ」


「ま、まあ、当然じゃないの! こんなのブランチ前ですわ」


「ブランチ?」


「朝食と昼食を一緒に摂ることよ。あなた、知らないの?」


「いや、知ってはいるんだけど、なんか独特だなって……」


「あら、わたくしが変わっているって言いたいのかしら?」


「うん、多分そう言いたいんだと思う」


と私は笑って答えた。すると、桜田櫻もふふっ、と笑顔になった。


「あなた、なかなか気に入ったわ」


「うん、私も」


「ねえ、小泉さん。今日暇かしら?」


「あ、うん。暇かな」


「なら、わたくしの行きつけのレストランがあるのだけど、よかったらご一緒にどうかしら?」