「あなた、今日の体育の授業、わたくしとペアを組みなさい!」
「お断りします」
「……あなた、こういう時はもっと考え込むものじゃなくって?」
「だって、私、メイちゃんとペア組んでますし、それにあなたのことが好きになれません」
「メイちゃん?」
「生徒会長です。明千代子さん」
「あー、あの子」と言って、この女、髪の毛をかき上げた。
「じゃあ、いいわ。明さんにはわたくしが言っておいてあげる」
「だから、あなたと組むのが嫌なんです。大体、誰なんですか、あなたは」
「……え?」と女は驚いたような表情を浮かべた。
「あなた、それ、本気で言っているのかしら?」
「本気です」
「そ、そんな……」と言って、女はその場にへたり込んだ。
「嘘……え、そんな……」
なんだろう、この人。ちょっと面白くなってきた。



