正直、よくわからない映画だった。 でも不思議と見入ってしまった。その証拠に、さっき買ったポップコーンも、飲み物も、ほとんど手をつけていない。 「なるほどね」と私はエンドロールが終わってから高橋隆人に言った。 「たしかに何回も観たくなるの、わかる気がする」 「だろ? これで6回目だけどさ、あと10回は観れる自信あるよ」 「うん、私もあと3回は観れるかも。っていうか、こんなに面白い」私は「面白い」と言ってしまっていた。 「面白い映画があるのに、なんでもっと早く教えてくれなかったの?」