薄暗い部屋。
テーブルの上には、ポーカーをやった後なのか、トランプやチップが散らばっている。また、ガラスの灰皿には、吸い殻が高く積まれていて、今にも崩れそう。
ソファーにはポーカーに疲れた男が、顔にいかがわしい雑誌を乗せて、眠っている。
そんな部屋に、一人の女が訪ねてくる。
ベージュのコートを羽織ったその女は、10cmはありそうな高いヒールをコツコツと鳴らしながら、男に近づく。
「いつになったら私を見つけてくれるのかしら?」
その声で、男は顔に乗った雑誌を手で払いのけ、目を覚まし、テーブルの上のタバコに手を伸ばして火を点けた。



