結局、私は高橋隆人のことを何もわかっていなかった。


結局、高橋隆人も同じことを考えていて、待ちぼうけ。


結局、私は高橋隆人に連絡をとって、私たちが3階で待つことにした。


で、今に至る。


「お前、予定あるとか言ってなかったか? 予定ってのはデートってことかよ」


と言いながら、なぜか高橋隆人は皮肉たっぷり、不機嫌に言った。


「別にデートじゃないけど」


と私は坂井海と顔を見合わせた。坂井海も私の方を向き、それから高橋隆人の方へ向き直り、うんと頷いた。


「ふんっ、まあいいけど別に。お前らがデートしてようと、俺にはこれっぽっちも関係ないことだしよ」


だから違うんだってば。