「で、今日は一体どこへ行こうと思っているの?」
と、ベッドから起き上がり、私の前で何の恥じらいもなく着替えをする坂井海に聞いた。
「今日は買い物」
「買い物って何を買うの?」
「プレゼント」
「プレゼント?」
真っ先に思いついたのは、女の子へのプレゼントだ。
坂井海が誰かと付き合っている話は聞いたことないけど、誰かと付き合っていてもおかしくない。
その女の子へのプレゼントで、何を買っていいのかわからないから、私についてきてほしい。そういうことなのだろう。
「プレゼントが買えるどこかいいところ知らない?」
「それなら……」と私は一つ、思い当たる場所があった。
「花袋デパートとかいいんじゃない?」
「花袋デパート?」と坂井海は片足立ちで、靴下を履く動作を止めて言った。
「いいかもしれないね。そこ行ってみようか」
「うん、そうしよっか」



