「なるほどね。海と一緒にお出かけねえ……」
隠し通そうとした。したけど、最後の河野浩介との通話の内容は、ほとんど聞かれていたようで、誤魔化すことができず、正直に話した。
「そうなの。せっかく碧が来てくれてるのに……ごめん」
「ホントよ、和泉。海くんとはいつでも会えるんだし、いいじゃない。断っちゃえば」
とお母さんがホットミルクを出しながら言った。
「いや、いいですよ、おばさん。私も今日予定あるんで、これ食べたら帰りますから」
「あら、そうなの? それじゃ、よかったらまたいつでも遊びに来て頂戴ね? おばさんもおじさんも、大歓迎だから」
「ありがとうございます。また遊びにきますね!」
そう言って、青山碧は本当に朝食を食べたら帰る支度を始めた。
「ねえ、気遣ってない?」
「遣ってない……って言ったら、嘘になるかな。まあでも予定があるのは本当なんだよ。豚ラーメン食べに行くって予定がね!」
「それならいいんだけど……」
「まあ、そう気にしなさんな! あんたは幼馴染兼元カレとデート楽しんで!」
「……なんか嫌な言い方するね」
「だって事実でしょ? あ、もうこんな時間! 早く行かないと、行列できるじゃん! じゃ、和泉。デートの感想はまた明日、学校で!」
青山碧に完全にデートだと思われてしまっている。
まあでもこれで、青山碧に内緒でという、坂井海との約束は守れる。
「あ、連絡しなきゃ」



