と言って、テリアストアに着き、青山碧のノートと飲み物、そしてレジでアイスを頼もうとし、店員の顔を見ると、元カレだったというわけだ。
元カレNo.1の坂井海。私の初彼氏。
「あれ? 海じゃん! ここでバイトしてるの?」
そう青山碧から聞かれた坂井海は、私たちに背を向け、ソフトクリームの機械の前に立った。
「ちぇっ、無視かよ。おーい、海くん? 和泉の元カレの坂井海くん?」
と周りに人がいるのに、そんな大声で言うものだから、私は青山碧の首を絞め、坂井海は、動揺してアイスをボトッと床に落とした。
「ちょっと、他のお客さんもいるんだから、そんなに大きな声で言わないでよ」
と私は小声で抗議した。
「えー、いいじゃない。事実なんだし。それに声が大きいのは生まれつき且つ、私の長所だもん」
「だもん」じゃねえよ。恥ずかしいんだっつーの。



