「あ、うん、じゃあ、またね?」 と私は、メロスやスーホのようにダッシュで、その場を離れた。 走っている最中、公園を見つけた。 その公園の水道で、私は口の中を洗った。 口の中のイカスミと、河野浩介の一部がすっかり洗い流されたところで、私はハンカチで口を拭いた。 辺りを見回すと、見慣れた公園で、ぞっとした。 なんと河野浩介と初めてキスをした、あの公園だったのだ。