目を覚ますと、当枝冬馬は隣にいなかった。 ひょっとするとあれは、夢だったのだろうか。 でも、身体にはぬくもりが今も残っている。布団じゃ感じられないぬくもりだ。 そして、やっぱり夢じゃなかったんだって気づいて、少し恥ずかしくなって、布団で口を覆い隠した。 どんな顔して、会えばいいんだろう。 わからない。でも、あんな当枝冬馬……すごくいい。 好き……かもしれない。