今日の授業が終わると、もう夕方になっていて、私たちはそれぞれの部屋に通された。


一人一部屋用意されていて、でも青山碧が「一人で使うのはつまらない」と言って、いうも私と相部屋になる。


それでもベッドはちゃんと2つある。おまけに、広い。トイレやお風呂も付いていて、ベランダからは当枝家の庭が一望できる。


「あー、やっぱいいわ」


と青山碧がベッドに大の字に寝転がって言う。大の字になっても、手足はベッドから飛び出ない。本当に大きなベッドだ。キングサイズ……だろうか? シングルではないのは確かだ。


「私ここに住めるわ」


「碧、それ毎回言ってる」


「そうだっけ?」


と慣れた手つきで、テレビを付ける。テレビではニュースをやっていて、26歳の看護師の女性が17歳の女子高生に殺害されたというものだった。


「物騒なニュースだね」


と私はつぶやいた。


「そうね。動機も、えっと? 『唯一心を許せる人を殺すことによって、罪の意識から解放されたかった』だってさ。意味わかんないし」


本当にその通りだと思った。