2年生の頃、私は街で不良に絡まれた。


しかし、子供の頃に空手をやっていたせいか、撃退できてしまった。


その不良が柊主人公率いる魏漸儀座のメンバーだったらしく、仲間をやられた柊主人公は、私に復讐するために、瀬花高校まで乗り込んできた。


そして、私にタイマンを申し込んできて、なぜか勝ってしまった。


それ以来、柊主人公は私に惚れて、付きまとうようになった。


学校が終わると、校門の前に魏漸儀座のメンバーがゲートを作って、


「ご苦労様です、お嬢!」


と声をかけてくる。そして、ゲートの最後でタキシード姿で待っている柊主人公に何度も告白をされるという流れ。


さすがに1週間も続くと、めんどくさくなって、OKしたものの、やっぱり男性というよりも、舎弟(しゃてい)のようにしか思えなくて、すぐに別れた。


それからすぐに、柊主人公は魏漸儀座を解散し、改心して編入試験を何とかクリアして、瀬花高校に編入してきた。


どうやら私を振り向かせる一心だったらしい。


しかし、今現在も、私は振り向いていないし、振り向こうとも考えていない。