突然のことで、戸惑っていると、彼は唇を離して、私に微笑みかけ、 「こんな僕でよかったら、付き合ってください」 と言った。 私は、ゆでダコにでもなったみたいに全身ぽーっと赤くなって、思わず。 「よ、よろしくお願いします!」 とOKの返事をした。 かくして、小泉和泉と河野浩介は付き合うことになったわけだ。 今思えば地獄のはじまりはじまり、なのだが。