「読ませてもらってもいい?」 「うん」 「時々、またここに来るから」 「待ってる。コーヒー飲みながら、小説を書きながら」 「でも、学校では……」 「うん、わかってる。その方が……」 私たちは顔を見合わせて、少し微笑んで頷いた。 その方が、興あるロマンスだ。