それからは当たりも露骨になってきた。 「よくもまあ、あんな残酷な話を思いつくよね。サイコパスなの?」 とか、 「あいつがいるせいで、部の統率とれてないし、正直迷惑だよね」 とか、私の周りで、私に聞こえるくらいの声で言うようになった。 そんな状況に耐えられなくなって、私は文芸部を辞めた。 そう。長田治が私が文芸部を辞めるきっかけを作った張本人なのだ。