その帰り道、「ちょっと寄り道しない?」と河野浩介が、公園に誘ってきた。 ちょっとした遊具と、木が所々剥げているベンチがあるだけの小さな公園で、土曜日の夕方だったこともあり、小学生たちが水鉄砲で遊んでいた。 そこに、河野浩介は、「お兄さんも混ぜてくれないかな?」と言って、子供たちと一緒に水鉄砲で遊び始めた。 そんな彼を見ていると、私は、 「ああ、もしこの人と結婚して、子供ができるとこういう風に面倒見のいいお父さんになってくれるんだろうな」 と思っていた。