早速、私は放課後、昨日できなかった脚本の案の打ち合わせのため、カフェに三島志麻を呼び出した。


三島志麻は席に着くなり、何も頼まず、すぐに脚本の話を始めようとしたから、私は「その前にちょっといいかな?」と言って、話を遮った。


「志麻くん、迷惑じゃなかった?」


「迷惑? 何が?」


「いや、あの画像のことで」


「画像?」


さすが三島志麻だ。彼は今、自分がどういう状況に置かれているのかわかっていないのだ。


まあ、大方予想はしていた。私は画像が流出したこと、そのことで彼女の米米ちゃんに迷惑をかけてしまったことを一から、米米ちゃんが悪者にならない程度に、話した。