用は特になくなり、私たちも生徒会室を出ることにした。


その時、会長から「小泉和泉さん」と呼び止められた。


「仲がよくないとは言いましたが、私はあなたと友達になりたいと思っていますから」


その顔は、さっき恥をかいていた米米ちゃんのように、恥ずかしそうで、私はそんな生徒会長を初めて可愛いと思った。


「いいですよ。ぜひお友達になってください!」


「……いいんですか?」


「はい! その代わり、会長なんて呼ばずに、明さんって名字で呼びますね?」


「いえ、それよりも……」と言って、生徒会長はまた顔を赤らめた。


「……メ、メイちゃんとか、チ、チョコちゃんで、お願いできますか?」