三島志麻という男は、人に対して謝らない男だ。ガリレオ・ガリレイのように、自分を曲げないところが、三島志麻にはある。
そんな三島志麻が今、元カノの私に頭を下げている。
きっと本気だからなんだ。本気でキミトトクラブのために、自分ができることをしたい。そういう居場所を、三島志麻は見つけたのだ。
とにかく、こんな三島志麻を前にしては、断るわけにはいかなかった。
「わかった。やってみるね。でも、尺とか、納期は?」
「ゴールデンウィーク中に撮影したいと思ってる。尺は、さっきと同じ10分程度でいい。テーマは任せるけど、役者の数はあまり使いたくない」
私は言われたことを、スマホでメモをとった。
「じゃあ、来週中には書いてくるね」
「すまん」



