私は急いで、階段を駆け上がり、「ワン、ツー、ワン、ツー」とかけ声が聞こえる屋上の、付近にある壁をノックした。 「おーい、賀来さん、いる?」 壁に耳を当てると、バタンと壁が開いて、私は前のめりになって、ズッコケた。 「いてててて……」 床に打ち付けた頬をさすりながら、身体を起こすと、机についていた賀来レイさんが「おお、いずみん! どうしたの?」と言った。 「ねえ、賀来さん。キミトトクラブって知ってる?」