「あー、まあそうだよね。これは勘違いされるわ」
スマホの画面には、私と三島志麻がカフェで一緒に座っている画像が写っていた。
「実はさ、この画像が小泉と三島が付き合ってるらしいよみたいな感じで、出回ってるみたいなんだよ」
と重松茂が言った。
「まあ、確かにカフェでお茶くらいはしたけど、あれは脚本を頼まれた打ち合わせだったし、それに5分くらいしか一緒にいなかったよ」
そう説明したが、3人にはホッとした様子は全くなかった。
「きっとひろしくんもそうだろうなって思ったんだけどね、実はやばいのはそれだけじゃないのよ!」
「博くん、口調……」
私がそう注意すると、広田博は、河野浩介と重松茂を交互に見て、ブルブルと首を横に振り、キリッとした表情に戻った。
「実はやばいんだよ、小泉」
「やばい? 博くん、どういうこと?」
私は広田博に聞いたのに、「僕が説明するよ」と言って、お呼びでない河野浩介が割って入ってきた。



