「とにかく、今書いたこれだけ守って、あとはお前に全部任せるよ」


と言って、三島志麻は席を立った。


打ち合わせ終了。わずか5分。いかにも三島志麻らしい。


でも、嬉しかった。


三島志麻が私の書いたものを読んで、褒めてくれた。


それだけあれば、私はなんだってできる。


書いたことがない脚本も、きっとすぐに書ける。


「明日も朝からだな、うん!」


と母親ゆずりの独り言を口に出して、再度気合いを入れ直した。


とんでもなく面白いものを、書いてやる!