「ああ、ごめんね。キミを見てると、どうしても、祭を思い出しちゃって」
「いえ、そんな」
「でも勘違いしないでくれよ? 僕は嬉しいんだ。元気いっぱいなキミを見てると、なんだか娘が元気になって、帰ってきたように思えてきてね」
「その、似てますか? 私と、祭ちゃん」
「似てるね。祭もキミみたいに、元気いっぱいの子だった。いや、もしかするとキミよりも、元気いっぱいだったかもしれないね」
「わ、私だって負けてませんよ! ほら!」
と言って、残りのコーヒーを飲み干した。苦い。
「いやいや、祭の方がもっと元気だったよ。病人に負けてるようじゃ、まだまだだね」
「それは心外ですね。じゃあ、明日からはもっと元気に働きますね!」



