そうして迎えた放課後。
余計な体力を使わなくて済んだ私は、昨日電話で、面接をお願いした会社へ行く。
会社は工場だった。車の部品を加工・梱包する工場で、17時~21時までの4時間。時給1326円。おまけに日払い制。なかなかの好条件だった。
工場へ行くと、事務室に通されて、昼休みに書いた履歴書を工場長に渡した。
「力仕事も少しあるけど、その辺は大丈夫そうかな?」
「はい! 全然大丈夫です! バドミントンもちゃんとできます!」
「バドミントンは知らないけど……でも、元気あっていいね」
なかなか物腰の柔らかい、優しい感じの工場長だった。
ただ、一つ、
「へえ、瀬花の生徒なんだ? 実は僕の娘も、瀬花だったんだよ」
と言った時は、どこか寂しそうな表情をしたところが、印象的だった。
「それじゃあ、早速だけど、今日からお願いできないかな?」
「あ、ぜひよろしくお願いいたします!」



