しっかし、本当に誰だろう。
こんなことを、わざわざ手紙にして言ってくるような奴。まあ、心当たりはだいぶ絞られてくるけど、確信が持てない。
「だいぶ困ってるようだね」私が頭を抱えているのを見て、河野浩介が言った。
「よかったら、力になろうか?」
「いや、あんたの力だけは、借りたくない」
とは言ったものの、正直、河野浩介の力は絶大なものだ。
河野浩介は、誰とでも仲が良い。相変わらず男女両方から人気があって、河野浩介のことを嫌いな人は、瀬花高校の中で、おそらく私だけじゃないかと思うほど。
そんな河野浩介の力を借りれば、この手紙の主を見つけるのは、容易いだろうとは思う。でも、いや、使いたくない。でも……。



