戸惑った様子の彼。少し深呼吸して口を開いた



「失礼しました、お嬢。」



え?いや、それが普通の態度なんだろうけど…

いきなり態度が変わった彼に戸惑う私。




「あの、名前は…」




「申し遅れました。俺の名前は__」


彼の名前は玲(れい)だそう。歳は私と同じ中学3年生で玲は私が知っている以上の知識を持っていて話していてとても楽しい。敬語はなんかむず痒いけど…




「れーい!」



「どうしましたか?お嬢。」



「この花なんて言うの?」




私は綺麗なピンク色の花を指した。





「この花は、スイートピーですね。」



「へぇー!玲って物知りだね!!」





玲って凄いな…私も頑張らないと。





「お嬢には負けますよ。失礼ですが

そのTシャツ裏表逆じゃないですか?」




「へ?」



Tシャツを見ると、、、本当だ、裏表逆に着てる…


「ま、ままま間違えて着ただけだし」




「次から気をつけて下さいね‪。」



少し笑った後に玲は言った




その笑顔は他のどんな花よりも綺麗だった。






その日から私は玲に恋をした。