魔術師と下僕


 レンがなぜジオを探していたかというと、「オレのタオルが無くなったんだよ!」ということだった。ジオが盗んだに違いないと思っているらしい。


「レンブラントさん、腰、腰」


 ナターリアに言われて、腰? とレンは首をかしげ、腰回りを触る。そして、あ、と自分でベルトに引っ掛けたタオルを見つけた。


「ジ、ジオルタのやつ、こんなイタズラするなんて許せねえ!」


 引っ込みがつかなくなったレンは引き続きジオのせいにしようと頑張ったが、ナターリアに「もういいですよ、みんな分かってますから」と優しく言われてんんん、と恥ずかしそうに俯いた。

 シルフィは「バカのせいで心臓止まるかと思った!」と半分涙目になりながら怒り、「バカって言うんじゃねえよ……」とレンは自分のせいなので反論に元気がない。


「要は、その猫女がずっと人間でいられる方法が知りたいんだな?」

 ナターリアが期待薄とは思いながらも相談したところ、レンはそんなの造作もないというように「あるぜ」と答えた。え、あるの? とヒルデは思わずタメ口になる。


「時計塔、あんだろ?」


 三人が頷き、シルフィは首を傾げた。