小春ですぅーーーーっ。

鎮まれーーーー私。

スゥの背中に隠れるようにして、透き通る雪ような白い肌の彼女がこっちを上目遣いで見ている。

「あの…ごめんなさい。」

あっ…悔しいくらい可愛い。
何?この綺麗な気怠さは?

「ごめんなさい。」

彼女はペコと頭を下げる。

だからっ! 2人して…どのごめん?

「あの…ハルさんの大事なカップとか、お皿とか…割っちゃって。本当にごめんなさい。」

あっ…そっち…。

「あっ…だ、大丈夫だから、気にしないで。」

奈々美ちゃんと目を合わせつつ…逸らしつつ…。

「平気…だから。」

口角が…痙攣しそう。

私は用も無いのにスマホに視線を落として、スゥの肩をすり抜けてモスグリーンのローファーに足を入れる。