半分…眠ったような…。

いや…寝てないっ。寝てないよっ!!

スゥのせいでっ。

奈々美ちゃんの子猫のような誘う声と悩ましい吐息…それからクスクスと笑う甘えた声。

たぶん…女同士でいたら出ることのない音域。

同じ女であるが故に…

イラつく。

もっと低いだろぉか''''ーーーーっ!!

2オクターブくらい低いよね…女友達といたらっ!!

ああ''''ーーーーっ。変な生き物。

ソレ以上に男だって変な生き物過ぎるっ。

スゥっ!!ちょっとっ。どーゆーつもりっ!!

…と敵陣に乗り込んで、その首を刎ねてやりたい気持ちを抑えて、私はテレビのリモコンをソファーに放り投げた。

朝の情報番組のボリュームも上げたのは、好感度一位の女子アナと火曜パーソナリティの笑い声にビクッとして…

腰が止まればイイキミっ!!