私が…悪い。

調子に乗って…流青君の話ばかりしちゃったから?

でも…でも、そんなのズルい。

私はいつだって、スゥに気持ちを掻き乱されて、それを押し込めて…

スゥが怒るのは…違う…じゃん。

しかも…キスするのは…めちゃくちゃだよ。

そして…明らかに、流青君と再会したスゥに戸惑いの色が見えた。

2人の子供の頃を知りたいと思って何がいけないの?

好き…が乱れる。

スゥの唇のせいで…2年前の感覚が身体に甦る。

怖い…。

何もしないって言ったくせに…姉ちゃんなんだろって…言ったくせに。

もし、今すぐにスゥが私を追ってこの扉を叩いたなら、

私は…たぶん。

この欲情の答えを見つけてしまう。

彼の胸に飛び込んでしまうだろう。

抱いて…と懇願してしまうかも…。

怖い。

頭の中に転写されているママの古い写真に怯えながら…苦しむのには…近々限界が来る。

もう…既に限界なのかもしれない。