「スゥの小さい頃なんて…黒歴史しかないでしょぉ〜。超クソガキっ(笑)」

「クソ言うなっ!(笑)ガキはガキだったけどクソガキじゃねぇよっ。」

私とスゥは並んで古いブランコにそれぞれ腰をかける。

古くて…座っただけで、キーーっと変な音がする。

「絶対…やんちゃっ。」

「言ってただろ、誰からも愛されるおぼっちゃまだったって…。(笑)」

「流青君の子供の頃…って…。」

「おいっ!(笑)話、逸らすなっ。」

「(笑)だって〜!おぼっちゃまって…無い無いっ。絶対無し。(笑)
トマト残すぅ〜クソガキーーーーっ。」

私は少しだけブランコを揺らしてワザとスゥの顔を覗き込んで笑う。

私より足の長いスゥはスモールサイズのブランコに、窮屈そうに身体を斜めにして腰掛けなければならない。