「でもさぁ〜。(笑)桐島さんと朱雀君って…お似合いだよね。
フツーに付き合ってる風に見えちゃったっ。」

えっ……ドキっ。

「顔、似てないし…かと言って、雰囲気は似てるもんね♡」

なんだか説明にあたふたする、私の隣で流青君の冷静な声。

「朱雀は一人っ子だったはず。
桐島不動産の誰からも愛される…おぼっちゃま。」

「やめろよ…。(苦笑)」

「養父と母が再婚して…姉弟になったんです。」

スゥの代わりに私が答えた。

「へぇ〜恋人同士に見える…。」

そう言って…パチッと私たち2人の写メをアリスさんが勝手に撮る。

「生朱雀っ♡
お店の子に自慢しよぉーーーーっと。
taiga君に会ったらアピッとくからっ。」

アリスさんの盛り上がりとは裏腹に流青君は私たちから目を逸らすように、後片付けを淡々と進める。

気のせい…?じゃない。

やっぱり2人、晴れない表情に見えてしまう。

数年ぶりの感動の再会だというのに…もうちょこっとぐらい盛り上がってもいいはず…

なのに…ね。