2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「姉が、いつもお世話になって…」

もう一度頭を下げたスゥは、顔を上げて目が合った流青君にあからさまに驚いた顔をした。

表情が一時停止。顔が強張るとは…こういう感じか…。

何?

よく見ると流青君も、普段見た事のない表情で突っ立っている。

「もしかして…2人、知り合い?」

私はスゥと流青君を交互に見る。

「あ…えとぉ…知り合いっていうか、小さい頃、同じ小学校に通ってたっていう…。」

「あぁ…そう…。田舎すぎて…高学年と低学年、合同で野外授業を受けることも多かったんだ。だから…学年は違っても皆んな仲は良かった。」

「えぇ〜そうなんだぁ。偶然の再会ってこと?!
流青君って、てっきり東京出身だと思ってた…意外っ。(笑)」

スゥの幼い頃に住んでた北陸、富山県の港町は一度だけ、再婚してすぐの両親に連れて行ってもらった事がある。

小学校は山側にあるけれど、小さな港町で漁港に沿って街の商店街が並んでいた記憶がある。