2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

スゥは、床に落ちてしまっているホワイトボードを拾って、指の跡を綺麗に拭き取ると…マジックでサラサラと書き直した。

〝どうすんの?行くの?行かないの?〟

「最初からハルと花火を見るつもりだった。」

ボードをこっちに向けてうつむくスゥ。

「バカ…なんじゃない…。」

私も視線を逸らすのは…好きな人を好きになってはいけないから…

好きになっては…いけない。

「俺が片付けるから、ハルはあっちに行ってて…。」

そう言ってスゥは、引きずっていたグレーのスウェットを膝までたくし上げるとグラスの破片を拾い集めた。

私も足元の割れたマグカップの取っ手を拾う。

そ…だよね。

何の迷いもなく…私たちは、お揃いの…色違いのカップとお皿を使って……