……朝、スゥに書いたホワイトボードのメッセージが指で乱暴に消されていることに気づいた私は嫌な波動の正体は…これか…と背筋が寒くなった。

「スゥ…?もしかして、彼女…奈々ちゃんと花火大会、行く約束してた?」

「いや…。前から約束してた訳じゃないし…ハルがボードに花火どうする?って書いてあったから断ったよ。」

「何でっ?奈々ちゃんと行ってあげればよかったじゃんっ!!」

「友達と行く約束があるって断ったから…コレとは関係無いよ。」

「…優先してあげなよ…彼女なんだから…。」

「だから…違うって…。
それは奈々美がそう言ってんだから。アイツの方からそういう関係がいいって…。」


そんなの…本心じゃないに決まってる。

奈々美ちゃんがキレたのは私のせいだっ…。

彼女…勘づいてるかも。

ホワイトボードを見て…私とスゥの曖昧な関係に勘付いて…

キレた。