「なんか…有名なスイーツ買って来たから…って。
〝お皿使うね〟ってキッチンに入った途端に…突然キレてさぁ…。」

「ん、な訳…ないじゃん。スゥが何かしたんでしょっ!!」

「何もしねぇ〜よっ。マジでっ!」

「じゃぁ、どうして…こんなにお皿とかカップとか…割れてんのっ!!地震?強盗?何よコレっ!!」

私はキッチンからリビングにかけて…破片が飛び散る異常な光景を唖然と見渡す。

何の…惨劇…。

激しい…昼ドラのワンシーンみたいな床に…とにかく瞳孔が固まるしかない。

思わず触れたグラスの破片にチクンと攻撃される。嫌な波動。

「…痛っ…。」

「ハル、危ないよ。触るなっ!俺がするから…あっち行ってて…。」

全部…スゥと色違いのカップとグラス。

スゥとお揃いのお皿たち。