指先が震える。
「ハルさん…。」
訳がわからないという表情と恐怖に引き攣る複雑な顔で心ちゃんが私を見つめる。
はらはらと溢れる涙を指で拭う私の前にも別の警備員が立ち塞がった。
「〝立ち入り禁止〟〝スタッフオンリー〟見えなかったかいっ!!」
明らかに怒っている口調。
私と心ちゃんは背を向けて大人しくその場を離れる。
奈々美ちゃんの〝会いたい〟の叫びが私の心の叫びにも聞こえて…
私はこれ以上涙が落ちないように空を仰いだ。
スゥが…遠く、遠く感じる。
私は自分の下腹に手をやる…
こんなに近くにスゥの体温を感じるのに…
とても遠い。
トクン… まだ感じるはずのない小さな命の胎動を感じたような気がする。
見上げる青空はやっぱり涙で滲む。
「ハルさん…?どういう知り合いですか?こう言っちゃなんですが…怖いっていうか、痛いっていうか…。」
心ちゃんが自分の両腕を摩って私を除き込む。
スゥ…会いたいよ。
自分の声なのか、奈々美ちゃんの声なのか分からない声が耳の奥で響いた。
「ハルさん…。」
訳がわからないという表情と恐怖に引き攣る複雑な顔で心ちゃんが私を見つめる。
はらはらと溢れる涙を指で拭う私の前にも別の警備員が立ち塞がった。
「〝立ち入り禁止〟〝スタッフオンリー〟見えなかったかいっ!!」
明らかに怒っている口調。
私と心ちゃんは背を向けて大人しくその場を離れる。
奈々美ちゃんの〝会いたい〟の叫びが私の心の叫びにも聞こえて…
私はこれ以上涙が落ちないように空を仰いだ。
スゥが…遠く、遠く感じる。
私は自分の下腹に手をやる…
こんなに近くにスゥの体温を感じるのに…
とても遠い。
トクン… まだ感じるはずのない小さな命の胎動を感じたような気がする。
見上げる青空はやっぱり涙で滲む。
「ハルさん…?どういう知り合いですか?こう言っちゃなんですが…怖いっていうか、痛いっていうか…。」
心ちゃんが自分の両腕を摩って私を除き込む。
スゥ…会いたいよ。
自分の声なのか、奈々美ちゃんの声なのか分からない声が耳の奥で響いた。



