scene No.3
私は近くの病院へと向かうことにした。
なかなか決心がつかずに…1日、2日…3日…と日にちが経ってしまった。
そして…2人にとって運命が決まるこの日に、
こんな日だというのに…
こんな日だからこそ…
私もここへ来る決心がついたのかもしれない。
淡いピンクの壁紙を基調とした産婦人科のロビーは少し混み合っていた。
待合のソファーも普段風邪をひいて受診する内科のそれとは少し違って女性に…妊婦さんを気遣ったものになっていた。
弾力もデザインも壁紙同様にフェミニンだった。
ふっと隣の女性の大きなお腹に目が止まる。
彼女は重そうなお腹をコチラに傾けて気遣うようにソファーに腰を置くと定位置に馴染ませように自分の身体をゆっすて座った。
顔を上げると当たり前だがそんな女性ばかりだ。
私はそんな彼女たちを意識しつつソファーの隅へとにじり寄った。
そっか…
もう少し混んできたら席を譲らなくては…。
いや…今譲った方がいいのか?
目の前のブックスタンドに妊婦が立つ。
「あっ…の…どうぞ、座って下さい。」
「あっ…でも、あなたも…」
「全然…私。大丈夫なんで…」
何が…大丈夫なんだろ…自分で自分にツッコミたくなる。
「すみません。ありがとうございます。」
「….どうぞ。」
なぜか照れてしまった私は、彼女とは目を合わさずにそそくさと代わりにブックスタンドの前に立った。
私は…ここにいていい人間なのか…?
赤ちゃんがお腹にいるかもしれない…その事実に
嬉しいより先に、どうしよう…と困惑してしまった自分は、ここに居ていいのだろうか…
やり場のない気持ちを隠すかの様に、雑誌を手に取り
自分の横顔を覆った。
私は近くの病院へと向かうことにした。
なかなか決心がつかずに…1日、2日…3日…と日にちが経ってしまった。
そして…2人にとって運命が決まるこの日に、
こんな日だというのに…
こんな日だからこそ…
私もここへ来る決心がついたのかもしれない。
淡いピンクの壁紙を基調とした産婦人科のロビーは少し混み合っていた。
待合のソファーも普段風邪をひいて受診する内科のそれとは少し違って女性に…妊婦さんを気遣ったものになっていた。
弾力もデザインも壁紙同様にフェミニンだった。
ふっと隣の女性の大きなお腹に目が止まる。
彼女は重そうなお腹をコチラに傾けて気遣うようにソファーに腰を置くと定位置に馴染ませように自分の身体をゆっすて座った。
顔を上げると当たり前だがそんな女性ばかりだ。
私はそんな彼女たちを意識しつつソファーの隅へとにじり寄った。
そっか…
もう少し混んできたら席を譲らなくては…。
いや…今譲った方がいいのか?
目の前のブックスタンドに妊婦が立つ。
「あっ…の…どうぞ、座って下さい。」
「あっ…でも、あなたも…」
「全然…私。大丈夫なんで…」
何が…大丈夫なんだろ…自分で自分にツッコミたくなる。
「すみません。ありがとうございます。」
「….どうぞ。」
なぜか照れてしまった私は、彼女とは目を合わさずにそそくさと代わりにブックスタンドの前に立った。
私は…ここにいていい人間なのか…?
赤ちゃんがお腹にいるかもしれない…その事実に
嬉しいより先に、どうしよう…と困惑してしまった自分は、ここに居ていいのだろうか…
やり場のない気持ちを隠すかの様に、雑誌を手に取り
自分の横顔を覆った。



