2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

リュウが理想の自分に近づけるように、私たちが知らない努力を重ねているのだろうと想像すると胸が熱くなった。

私はその胸に顔を埋めて鼓動に耳を澄ます。

「リュウは…男の子以上に男の子だね。」

「どうしたの?急に…やっぱり体調悪い?」

「もうすぐ生理…なのかな。」
不定期だから…たまにひどい時がある。

「あっ…そう。忘れてた!そうだね…。俺はそうでもなかったからなぁ。」

リュウは、思い出したような、または理由を知って安心したような表情で私を見る。

男の人とするにはおかしな…笑 会話だ。

「俺、今の方がたまにホルモンの不調があるんだよね。」

偏頭痛や吐き気、ふらつき。 

油断して不摂生…というか無理して疲れを溜め込んだりストレスを感じたりしたら来るらしい。

オーナーはリュウの身体のことを知ったうえで不調な時も自分がフォローできるように、小さな郊外のリンドフィールドに彼を配置してくれたそうだ。

心ちゃんに見られた年上の女性は新宿にあるクリニックの先生だという。

ばったり会って…一緒にお茶した帰りを見られたらしい。

俺が男でいられるのは色んな人の助けがあってなんだと思う…。

ただ、ここ最近は…自分が男であることに違和感がなくなってきているのは…

ハルのせいだと思う。

リュウはそう言って、私を抱きしめる腕に力を込めた。