2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「流青、お前はずっと変わってないよ。
あの頃から、流青は流青だよ。男とか女とか…じゃなくてリュウはリュウ。
俺の中ではずっと、リュウは男友達だったよ。」

「俺の本当の名前は流青(るあ)
滝沢 流青(たきざわ るあ)。
朱雀…お前も分かってたんだろ……。

〝2人のことが好き。〟

アキはそう言ってくれたけれど、結局…恋愛対象は男の子のお前だ。
当たり前だよな。」

「アキは…もうここにはいない。だから、心の中がどうだったかなんてわからないよ。」

「ねぇ。ハル、朱雀なら…ハルを幸せにできる。
いつか言ってた…平凡でも家庭のある未来を期待することができる。
俺はどんなにハルを愛しても…恋人としても男としても、女の君に当たり前のことができない。」

「何のこと?私の…気持ちはどうなるの?」

驚きの余り勝手な質問だと分かりつつも自分本位な気持ちをぶつけた。

「朱雀のところへ行けっ…。」
リュウは真っ直ぐ私を見る。

「何…言ってんだよ。ずいぶん勝手だな…」
スゥも取り乱しているように思う。

「朱雀ならっ!!ハルを満足させられるっ!!」

リュウは乱暴に私の襟をはだけると、胸元の唇の跡をぐっと睨むと…私をスゥの方へと押しやった。

言葉なんか出てこない。

この跡はリュウを傷つけていた…きっとかなり深く傷つけていた。