スゥは私とリュウに軽く笑いかけると、手にしていた花束を振って見せた。
「どうしたんだよ…。」
「どうって…見ての通り。アキに花束を…。」
やっぱり富山に来てたんだ…昨日のインスタ。
「スゥ…もしかして…」
私の話を遮るかのようにスゥは踵を返すと、ついさっきリュウが花を手向けた場所に迷いなくしゃがんだ。
「 ………。」
黙って手を合わすスゥの背中を静かに見守る。
数秒の静寂の後、スゥはポンと膝を叩いて立ち上がるとこちらに振り返って苦笑した。
「まだ、見つかってないのにさっ…合掌なんておかしいのかもな。」
ここにも納得がいかない人がいた。
リュウは黙って頷く。
うっそうとする木々の中から、小さな鳥がチーーと羽音を立てて飛び立つ。
「あの日、俺がケガなんかせずにもっと早くこの場所に着いていたら…いや…、そもそも俺がアキを誘ったりなんかしなかったら…」
私たち3人は、アキちゃんに手向けた2つの花束に視線を落とす。
「アキはいなくならなかったかもしれない…。」
スゥらしくない。か細い声。
今度は数羽、羽音を立てて鳥たちが飛び立って行く。
羽音と共にリュウが吐き捨てる…
「アキを自分だけのものにするなよ…。」
その声は思った以上に林に響いた。
「どうしたんだよ…。」
「どうって…見ての通り。アキに花束を…。」
やっぱり富山に来てたんだ…昨日のインスタ。
「スゥ…もしかして…」
私の話を遮るかのようにスゥは踵を返すと、ついさっきリュウが花を手向けた場所に迷いなくしゃがんだ。
「 ………。」
黙って手を合わすスゥの背中を静かに見守る。
数秒の静寂の後、スゥはポンと膝を叩いて立ち上がるとこちらに振り返って苦笑した。
「まだ、見つかってないのにさっ…合掌なんておかしいのかもな。」
ここにも納得がいかない人がいた。
リュウは黙って頷く。
うっそうとする木々の中から、小さな鳥がチーーと羽音を立てて飛び立つ。
「あの日、俺がケガなんかせずにもっと早くこの場所に着いていたら…いや…、そもそも俺がアキを誘ったりなんかしなかったら…」
私たち3人は、アキちゃんに手向けた2つの花束に視線を落とす。
「アキはいなくならなかったかもしれない…。」
スゥらしくない。か細い声。
今度は数羽、羽音を立てて鳥たちが飛び立って行く。
羽音と共にリュウが吐き捨てる…
「アキを自分だけのものにするなよ…。」
その声は思った以上に林に響いた。



