「じゃぁ…なんで?」

「ごめん…本当に。」

「リュウ…そんなに私に魅力が無い?それとも…怒ってる?私とスゥのこと…。
最低な女だって、怒ってる?」

「それは…絶対に違う。スゥのことは…関係無いよっ。」

「関係無くないよ…。本当は失望してるんでしょ。軽蔑もするよね。
私がリュウの立場だったらそう思うし、腹も立つ。」

「違うよ…ただ…」

リュウは、私から視線を外すとため息をついて言った。

「俺にはハルを幸せにする資格がないから…。」

私は数秒の沈黙を破る。

「アキちゃんのことは…
リュウもスゥも傷ついたと思う。
子供だったから…尚更、心の傷が深すぎるのも分かる…
でも、だからって…2人が必要以上に罪を感じることなんてないよ。
アキちゃんがいなくなったのは、そういう運命だったんだから…。」

リュウは黙って立ち上がる。