やっぱり…一つ、お行儀が悪くてスゥの足元に転がった。

お互いに探り合う関係。

あの夜…

一度だけ…

あの夜のせいで私たちは…姉弟失格になった。

だから…こういうのはキツい。

「ごめん、飯まだだわ…。」

「いいよ…なんかもう棚にあるカップ麺でいいっ。」

「あっ…それ、昼に…俺、食っちゃった。」

「はぁーーー?!もぉ…嫌がらせでしよぉ〜」

「なんか…(苦笑)色々、ごめん。」

なんか…色々って…何よ。今更…(心の声)

で…今更ついでに自分の部屋のベッドを隠すように扉を閉めるスゥにイライラして私は玄関へと向かう。

「私、薬局行って…何か買ってくる。」

「俺も行くっ!!」

なんなの……もぉ〜××××

恨めしい顔全開で振り向くと、子犬のようにきゃんきゃんした顔のスゥに力が抜ける。

もぉ〜××××勝手にしてっ!!

こんなに複雑な私の気持ちもわかんないで…。