しんとする部屋。

しんと鎮まる空気。

スゥの身体からも同じボディーソープの香り。

入り口に近いスゥの部屋のベッドのシーツの乱れが気になって仕方ない。

スゥは私の手からトマトをそっと受け取ると

「トマトは苦手だよ……。」

と…私を抱きしめた。

肩にコクンと乗っかるおでこ…震えるようなため息。

スゥは私が抵抗しないことが分かると、更にその腕に力を込める。

ぎゅっ……と。

ぎゅっ…ぎゅっ…3段階。

私はハッとして、咄嗟にスゥの胸を押しやる。

て…抵抗しなきゃ。

「とっとにかく!セフレとは別でヤッて!…じゃなかったら……ここを出て行って!」

私は残りのトマトを急いで拾い集めると、スゥの身体を押しやって部屋へ入る。
そして、ダイニングテーブルにそれらを勢いよく置いた。