「だって…緊張するから…。」

「(笑)色々、協力ありがとう…。」

私は深呼吸を一つ。

リュウは少し間を開けて、いつもより高い声で…

「入賞しましたぁーーー!!(笑)」

と報告した。

「嘘っ!!ホントっ!!すごーーい!!
おめでとう、リュウ。」

首より上の血流が一気に流れて視界が開けた感覚。

「ありがとう。」

リュウの声からも興奮していることが伝わる。

「サロンの皆んなの協力のお陰だし…ハルのお守りも効いたかな。(笑)」

「(笑)」

何か言わないとスマホの向こう側のリュウには伝わらないというのに私は頷くことしかできないくらい嬉しかった。

「ハルが…いてくれたからだよ。」

えっ……。

赤面しているであろう顔をリュウに見られなくてよかった。
スマホ越しでよかった…なんて照れすぎて思ってしまう。

「リュウは…すごいね…。」

「…あっ、そうだっ ハル。」

「…ん?あ、うん。何?」

嬉しすぎて何だかギクシャクする。

「………いいや。何でもない。」

えっ!!何?気になるっ……。