2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「………スゥが…泣いてた…」

「うん。もちろん、おばぁちゃんの前では気丈にしてたけど…帰り道、2人になるとガキかよ…ってくらい泣いてた。」

私はあの夏の日を思い出していた。

あの、ひどい雨が降った日。

私たちが姉弟ではなくなった日。

スゥにとって

〝アキはどこかで生きていて、死んでなんかいない。〟

それだけが…あの日、あの場所へ行けなかった自分を責める日々の中での、唯一の希望であり…救いだったに違いない。

3年前のあの日。
男の子があれ程…肩を震わせて泣く姿を私は想像したことが無かった。

いまにも、自分で自分を傷つけてしまいそうなスゥを…黙ってそっとしておくなんて出来なかった。