ー1週間後ー
リュウの寝室を当然のように私が奪ってしまっていることに罪悪感を感じる。
そして、その寝室で…リュウのマットレスで、スゥの夢を見て…ドキッとする自分が嫌になる。
昨晩もリュウはコンテストの打ち合わせで帰りが遅く、帰ってからもPCに向かって資料をまとめたり、イメトレしたり…緊張が張り詰めていた。
そして迎えた…美容師コンテスト関東ブロック大会の朝。
いつもより荷物の多いリュウがスーツケースを引きずって窮屈そうに玄関から出る姿を見送る。
「いってらっしゃい…リュウ、頑張ってね!」
「うん。」
「結果…連絡、待ってるね。」
「了〜解っ!笑」
リュウは振り返ると、私の左頬に手を伸ばす。
ぎゅっ……。
摘まれる、左頬。
「な〜んだよっ。その不安そうな顔。」



