2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

「最低っ…」
私は、吐くように呟く。

「だよな〜。」
スゥはもう一度空へ向かって息を吐く。

「でも…最低なら、最低らしく…ちゃんとして。」

「分かったよ。」

「ちゃんと…悪者になってあげてっ…。」

「分かってる…。」

そう言って…私はスゥではなくて自分に言い聞かせる。

「アイツは最低だったって。別れて良かった。アイツなんか…もう要らないっ。 
ちゃんとスゥを嫌いになれるように…ちゃんと悪者になってあげれるなら…間違ってないと思う。」

「あぁ…そうだね。そう思う。オーディションもSNSも炎上覚悟でやるつもり。」

胸が苦しくなる。

自業自得のバカ…ってスゥのこと。

私は、ベンチから立ち上がるとカヌレの箱とマーガレットをスゥに差し出す。

「奈々美ちゃんに…。」

そして私は……複雑な感情と共にスゥに背を向ける。