2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

日当たりの良いベンチに…どちらからともなく1人分ほど隣を空けて座る。

スゥとは…身体で繋がれば繋がるほどぎこちなく感じる。

いや…?

そう感じているのは私だけで…スゥは何も感じていないのかもしれない。

身体の関係なんて…彼にとって特に重要ではなくて…

「奈々美と話そうと思って。」

「……ん?」

スゥの言葉に…ハッとしてあの日の夜の映像を頭から払いのける。

「このままじゃ…ダメじゃん。
セフレじゃ…ダメだから…って。」

「うん。」

「こんな時に…とも思うし、調子のいいこと言ってるのも分かってる。」

身体の関係を、重要とも思ってないし…軽くも思ってない。

「うん…。」

「ちゃんと話して…別れる。」

スゥは組んでいた指を何度か組み替えながら、空に向かってため息を吐いた。