2人なら…「推しと彼氏と彼女の関係」

アキの為に。 

アキの誕生日まで…このことは秘密。
2人で秘密基地をプレゼントするつもりだったんだ。

僕らはアキが驚いて、目をキラキラさせて喜ぶ姿を見たい…その一心で町の木材屋さんから木材の破片をもらったり、もちろん山林の枝を切ったりして集めたりもしたよ。

いつだったかアキが言ってた、3人で星が見れるような…場所。

小さな漁港の町で1番高い所にツリーハウスを作ったんだ。

秘密のツリーハウス。

「すごいっ!素敵なプレゼントだね!」

リュウの話を聞いていると私の方がワクワクしてきた。

無邪気に秘密基地を作る…幼い2人を想像する…。

背丈ほどあるセイタカアワダチソウを掻き分けて進むと…
目の前に広がるススキ野原。

町で1番高い場所にあるクスノキ。

「星に…1番近い場所だ…。」

「そう。アキに満天の星を見せたかった。」